耐震セミナー2007レポート 

世界各地で起こっている大地震。近年の日本でも震度が大きく、被害の大きい地震が発生しています。
いつ地震がくるか?!と怯える前に、今何をしたら良いのかを考えて欲しいと思い、防災日である9月1日に耐震セミナーを開催しました。

詳細

日時:9月1日 (土) 午前の部 10:00〜12:00 
  会場:桂台イトーヨーカ堂前グランボア 2F 会議室
  参加費:無料   持ち物:なし

 

今、私達が出来ること・・・

     ・3/25能登半島地震  (建物損壊2,210棟)
     ・4/15三重県中部地震(一部損傷122棟)
     ・7/16新潟県中越沖地震(建物損壊4,279棟)

 上記は今年に入ってから被害の出た大型地震です。気象庁のデータによりますと8月末現在で、2006年度の地震発生件数をクリアしてしまうほど多く発生しているのがわかります。先日も千葉県で比較的大きい地震が続いていましたが、私達は地震からは避けて通れない土地に住んでいるんだと改めて感じました。そこで“備えあれば憂いなし”地震に備えた家とはどういうものか?9/1(土)に『耐震セミナー』を開催しました。



 3年前の中越地震後、リフォームをしている家屋が多かったのに、耐震化が考慮されておらず今回の地震(中越沖地震)で被害を受けている住宅が多かったようです。
 過去の被災データから家屋損壊原因と対策を詳しく説明をし、見た目重視の改修ではなく、建物診断をしてから何をどんな順番で改修していけば良いのか知っていただきました。


 参加いただいた方は、普段確認できない床下診断の事例は特に興味を持ち、何の変哲もない床下が
実はここが補強されていない、ここの接合がおかしいと指摘すると皆さん頷き納得されていました。
おウチも私達の体と同じようにまず診断が大事なんです。

 そして何といっても“体験者の声”は私達にとってとても役立つ情報がたくさんあります。
その中でも、今私達が何を備えておけばよいか参考になさってください。

【阪神淡路大震災被災者コメント】

・ライフラインの復旧で一番遅かったのがガス。電気は比較的早い。
・ガスは止まっても、電気が使えたので電気コンロ・ガスボンベコンロは役に立つ。
・ガスの安全装置が働いているのに気づかなかった。
・とにかく避難生活は水がない!飲み水の確保は事前準備が必要。
・普段から風呂の水は溜めておくべきと実感した。トイレ・選択に役立つ。
・水を運ぶバケツ・ビニール袋の用意が必要。
                                    
【新潟中越沖地震ライフライン復旧日数】       

発生2007年7月16日(新潟県資料参照)  
   
  ・電気 7月18日復旧 (発生後2日目)
  ・水道 8月 4日復旧 (発生後19日目)
  ・ガス 8月27日復旧 (発生後42日目)



今回の参加者の感想です。

中越沖地震直後で日々関心を持っていたテーマであり、このセミナーは大変役立ちました。(K様)

スタッフの皆様が親切でかつ丁寧な説明をしていただき大変よく理解できました。ありがとうございました。最後に大震災で役立った
  ものや震災被災者からのアドバイスコメント等もお聞かせ下さり、とても役に立ちました。たくさんの詳しい資料の準備にも心より感謝
  です。(木村様)

タイムリーな企画で、とても参考になった。(I様)

非常に参考になりました。耐震診断はTV等で知っていましたが、実際に対話形式での説明が特に参考になりました。ありがとうござ
  いました。  (松本様)

今まで他人事のように思っていましたが、真剣に考えたいと思う。今後、室内の安全(家具)についても勉強したい。(A様)